林道整備で「農林水産大臣賞」を受賞!

11月19日、東京都内で開催された「第43回林道維持管理コンクール(主催:日本林道協会)」において、八代環境パトロール隊は最高賞にあたる「農林水産大臣賞」を受賞。浅井事務局長と向(むかい)隊員が表彰式に出席しました。

この表彰式は林野庁の関係団体である「日本林道協会」が毎年開催しているもので、林道の維持管理に貢献している地方公共団体や民間団体を対象としています。

林道・・・森林の整備・保全を目的として森林地帯に設けられた道路のこと。国道や県道などは国土交通省の管轄下だが、林道は農林水産省(林野庁)が管轄している。

今年は23団体が表彰を受け、そのうち、八代環境パトロール隊を含む3団体が最高賞の農林水産大臣賞に選ばれました。表彰者の大半は市町村で、民間団体が選ばれることはかなり珍しいそうです。(*大臣賞を受けた民間団体は八代環境パトロール隊のみ)

八代環境パトロール隊が表彰を受けた理由は、林道「氷北(ひょうほく)線」の見回り・整備活動が評価されたためです。

氷北線(写真・2018年撮影)は氷見市小滝から北八代地内までの12㎞の林道で、2014年に開通しました。

この地域は杉など県産木材の主要産地。氷北線は林業や森林整備の活性化に貢献しています。また、災害時の迂回路としての役割もあります。

八代環境パトロール隊は氷北線全域の草刈りを年一回行っているほか、普段から自主的に見回りも行い、落石の撤去など災害が起きないよう常に目を光らせています。

定期的に草刈りをしないとガードレールが草で隠れてしまい、事故につながる。

八代地域は独特の地質のため、土砂崩れが起きやすい。重機による土砂の撤去が必要となる。(写真の操縦者は森杉隊長)


表彰式に出席した浅井事務局長のコメント

「赤いバラの胸章をつけたのは人生初めての経験でした。来賓の堂故 茂 参議院議員(富山県選出・日本林道協会理事)から、『授賞おめでとうございます』と手を伸ばしグウを出されたので,私もグウで答え有難うございますと返事しました。
 また、会場を退出してから巻島さんに表彰状を手にした記念写真を撮っていただきました。東京駅にNICEの瀧澤君がお祝いに駆けつけてくれたことも嬉しかったです。帰りの新幹線の時間まで、私と向隊員、巻島さんと瀧澤君の4人で珈琲を飲みながら、八代を含めて、氷見里山全体の活性化を図るためにはどうすればいいのか、長期ビジョンについて語り合いました」

八代環境パトロール隊はこれまでに総務大臣賞、内閣官房長官賞、国土交通大臣賞等…数多くの表彰を受けてきました。ここまで来たら、目指すは内閣総理大臣賞ですね!

文・地域の番人 監督 巻島大樹

<参考>八代環境パトロール隊が地域の災害対策に取り組むようになったのは、56年前に発生した地滑りがきっかけでした。詳しくは以下の動画をご覧ください。









『地域の番人』公式サイト

富山県氷見市の山間部にある八代地域。 人口500人の集落を存続させるべく、高齢者グループ「八代環境パトロール隊」は日夜奮闘している。 八代の四季。後継者問題。集落存続。

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