森杉隊長の随筆「心が和む」を読んで。
森杉隊長から「心が和む」という新作の随筆を送っていただいた。
森杉さんはこれまでにも「故郷に山河あり」などいくつか書かれているが、本作は森杉さんが自分の好きな名言を紹介しながら、そこに自分の考えも添えるという新しいスタイルだ。
名言は「人間五十年、下天の内をくらぶれば、夢幻の如くなり」。「釣り人は山川草木の一部たるべし」など有名なものが多いが、あまり知られていないものもある。勉強になる。
ときおり「おや」と思う。森杉さん自身の”名言”もさりげなく入っているからだ。なかなか憎い趣向。
中でも「庭の花壇に季節の花を愛でる人に出会って」は印象的。森杉さんが初めて訪れた家の花壇に感動したというエピソードが紹介されている。「花も綺麗だが、植え方も綺麗ですね」と思わず口に出してしまい、相手の女性を笑わせてしまったそうだが、森杉さんらしい台詞で微笑ましい。
初めて森杉さんにお会いした時から感じていることだが、森杉さんは言葉のセンスがいい。
森杉さんには長年の習慣がある。新聞や雑誌を読んで心にとまる言葉があったら、すぐにメモを取るそうだ。そのメモの集大成が本作だと思う。
いい言葉が森杉さんの内面を形作り、その活動を支えてきたのではないだろうか。
森杉さんには言葉の大切さをいつも教えられる。
文:地域の番人 監督 巻島大樹
参考動画:地域の番人 最終話「森杉國作」
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