令和2年を顧みて(森杉國作)
パトロール隊を結成して20年、地域バスを運営して15年、本年は私どもにとって、記念すべき大切な1年となりました。振り返ってみたいと思います。
1月初めのことでありますが、都内で行われた「東京氷見会」の新年会で、私たちをインターネットで全国に発信してくださっている巻島大樹さんが講演をされました。東京氷見会とは「ふるさと氷見に熱い思いを持つ」首都圏在住の氷見出身者約400名で構成される団体であります。
巻島さんは「地域の番人」を上映され、私どもの活動を紹介していただきました。このこと自体が画期的なことであり、今後のお付き合いの道筋を開いていただきました。東京氷見会の会長が今回改選され、私どもの地域と所縁ある扇内秀樹氏(東京女子医大名誉教授)が務めることになりました。
3月16日には氷見里山海外ワークキャンプを開催。国内は金沢大学、高知大学、一橋大学の学生それぞれ1名参加し、外国の大学からは2名、私と浅井事務局長で道路の清掃奉仕を実施しました。食事をしながら有意義な会話もできました。
実はこの3月には福井県からの視察研修の依頼があり、お受けしたのですが、コロナ禍で延期となったことは大変残念でありました。
4月には富山新聞にて活動写真が大々的に報道されました。
4月23日にパトロール隊本部に富山新聞報道局長をお迎えし、富山風雪賞の受賞伝達をいただき、誠にありがたく感謝申し上げました。5月23日ホテルニューオータニ高岡でめでたく受賞致しました。多くの友人、知人からお祝いの祝電をいただき、感激いたしました。
6月3日、パトロール隊は長年にわたり林道(12㎞)の維持管理を行っていますが、日本林道協会から「全国大会のコンクールに応募してみては」と打診があり、手を上げることにしました。
ところで、本部前に小さな花壇をつくって20年になります。活動の一環となればと思い植え続けてまいりました。パトロール隊に何ら関係ない人からも何かとご協力をいただくようになり、花をいつも愛してやまない上森かをりさんに本年はご協力をいただきました。
7月13日、KNB(北日本放送)のラジオの番組に電話で出演し、活動をしっかり伝えることができました。
富山県、県土木氷見出張所から県道の安全運行に支障のある雑木伐採につき、大型重機(高所作業車)を伴い協力したいとのお話があり、隊員7名で約2キロメートルに及ぶ県道の奉仕作業を実施しました。
8月に入り、巻島さんから新たなDVDが届き、本部にて仲間と共に鑑賞いたしました。隊員一堂いつも感謝しているところであります。
31日は富山県庁4階にて国土交通大臣賞を受賞しました。限りある私の活動に対して、賞をいただくことは名誉であり、今後への励みになり、生涯の喜びとするところであります。
例年、八代自治会館の草刈り奉仕活動は自主的にやっているのでありますが、本年は裏山の大きく繁った雑木の伐採を行いました。
9月1日、県農林振興センターの洲崎課長さんから、農林水産大臣賞の受賞決定の内示があったとご報告がありました。27日、隊員から林道の木の枝が通行の支障をきたしていると報告があり、隊員一堂で自主的に伐採を敢行しました。
11月、巻島さんと稲垣氏(元氷見市地域おこし協力隊員)をお迎えし、NICEのメンバーとインターネット交流を行いました。久しぶりに見る皆さんのお顔に懐かしさを覚えました。
氷見市地域振興課の林美子さんがパトロール隊の活動とNPO地域バスの運営について、NHKで全国放送をしてくれ、仲間を励ましてくれました。
また、獅子舞に精通している諏訪雄士氏を本部に迎えて、八代地区の獅子舞について、昔を偲びながらいろいろと語り合ったことは実に有意義でありました。
さて、今年は最初に述べたようにパトロール隊結成20年、地域バスを運営して15年と記念すべき年であります。かねがね思考していたことでありますが、荒山峠に看板と石碑を建立することができました。
日ごろ、ずいぶんとお世話いただいている巻島さんに何か関わっていただけないかと看板の文章をお願いしたところ、快くお引き受けいただきました。私たちの思い通りの文章となり、感激もひとしおです。12月の終わりには石碑も完成しました。
今年一年を振り返ってみて、殊に思いを感じることは、雨の日には雨の日の人生があるということであります。調子のいいときも悪いときも、うまくいく日もいかない日もある。つらいと思うのは自分ではなく、外に目を向けているからであります。
「善根」という言葉を初めて知りました。良い報いを受けるものになるためには、何時も良い行いを心掛けるということ。信じて行いを続けていれば自ずと朗報が舞い込んでくると私は思っています。
本年は最高の年であったと自負しております。
ありがとうございました。
文・森杉國作(八代環境パトロール隊 隊長)
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