国立 森林総合研究所 笹田敬太郎氏 来所

12月早々、国の研究機関である森林総合研究所(茨城県つくば市)の笹田敬太郎氏から森杉隊長を訪問したいとの依頼があった。

訪問の目的は八代環境パトロール隊が氷見市から受託している氷北線の林道維持管理の活動について聞き取り調査をすること。

21日の午前8時30分事務所にて、森杉隊長・道下・浅井の3人で対応した。

笹田氏から自己紹介の際に前職(鳥取県中山間地域研究センター)で作成された2冊の小冊子をプレゼントしていただいた(「地域運営組織づくりへ向けた課題解決」ほか)

森杉隊長から八代環境パトロール隊およびNPOバス運行について概要説明。浅井から環境パトロール隊の活動項目を箇条書きした資料で細部説明と氷見市から受託している氷北線の林道維持管理について説明。道下からNPOバスの運行について詳細説明を行った。

笹田氏は音声の録音をされたうえで、熱心にメモを取られていた。

訪問前に森杉隊長が投稿した農業雑誌記事や、巻島さんが作成した地域の番人で予備知識十分で質問内容もいろいろと幅広く深く、その跡がうかがえた。

団体で視察されていく方々とは全く姿勢が違う。

そのため、森杉隊長もだんだん熱が入り、本音の苦労話もポロリと出る。

笹田氏は昨年環境パトロール隊が長年の林道管理で農林水産大臣賞を受賞したこと(詳しくはこちら)に驚いておられ、壁に掲げてあった表彰状をカメラに収めていかれた。

氷北線の林道にも案内し、管理整備された状況を実際に見てもらったことも良かった。

昨年春、大崩壊した法面(のりめん…切土や盛土により作られる人工的な斜面のこと)を見られて森杉隊長に質問責めであった。

終始、前のめりな姿勢で研究熱心さが伝わってきた。

「できる事なら、再度訪問したい」という別れ際の言葉は嬉しかった。

文・写真 浅井世明(八代環境パトロール隊 事務局長)

笹田敬太郎氏(農学博士 35歳 福岡県出身)

国立研究開発法人 森林研究・整備機構森林総合研究所
林業経営・政策領域林業システム研究室 研究員 


『地域の番人』公式サイト

富山県氷見市の山間部にある八代地域。 人口500人の集落を存続させるべく、高齢者グループ「八代環境パトロール隊」は日夜奮闘している。 八代の四季。後継者問題。集落存続。

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